2017年5月現在、ビットコインの価格はクロス円で見ると1BTC=約22万円。過去最高値を更新し続けています。いよいよ盛り上がりを見せる仮想通貨、その草分けであるビットコインの発行量はいま、どれくらいなのでしょうか。
ビットコインの歴史を振り返りつつ、解説していきます。
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ビットコインの歴史
取引履歴ひとつひとつをブロックのように繋ぎ合わせて記録していく、ブロックチェーン技術を採用したビットコイン。その最初のブロックが生まれたのが2009年1月のことでした。
同月、最初の取引が成立し、翌年5月には世界で初めてビットコイン決済での買い物が行われました。この時は、ビットコイン1万枚に対して、ピザ2枚。2017年5月のレートに当てはめれば、2億円以上でピザを2枚購入したことになります。
2013年の中国政府によるビットコイン取引の禁止、2014年のMt.Goxの倒産など、順調とはいえない推移でしたが、2017年に来て大幅にその価値が上昇しています。
ビットコインの流通量をチェック
ビットコインは無限に発行し続けられるものではなく、上限が決まっている仮想通貨。その発行量の上限は約2100万枚です。
別記事で詳しく書いていますが、ビットコインを新規発行するには採掘=マイニングが必要です。
マイニングによって発行されるビットコインは徐々に少なくなるよう設定されており、当初1ブロックの承認で50BTCをもらうことができましたが、二度の半減期を経て、2017年5月現在では報酬は12.5BTC。
なお、すべてのビットコインが発行しつくされるのは2140年ごろと言われています。
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ビットコインの市場規模は
仮想通貨の時価総額や現在価格をチェックすることのできるサイト「coinmarketcap」によると、2017年5月現在で仮想通貨全体の時価総額は約850億ドル(約9兆3000億円)。
このうち、ビットコインが占める割合は約50%。単純に半分に割って考えてもビットコインの時価総額は4〜5兆円ということになります。
利用者数について、正確なところはわかりませんが、国内取引量第一位の取引所、bitflyerでは2016年6月の時点で既に利用者数20万人を突破。2017年に入ってからは発表がありませんが、仮想通貨の急騰を鑑みると、ここからかなり利用者数を増やしていると考えられます。
coincheckやZaif、BtcBoxなど、他の取引所も併せて考えると、少なくとも日本国内の利用者だけで50万人はいるのではと予想されます。
今後はどうなる?
これまで、仮想通貨といえばビットコインというくらいで、仮想通貨の9割以上がビットコインという、一強時代が続いてきました。
しかしながら、2017年に入ってからビットコインのみならず、イーサリアムやリップル、ライトコインなど、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の価格も急騰中。
ビットコインのシェアは根強いものの、アルトコインの高騰は、今後の群雄割拠の時代を予感させます。
仮想通貨への投資を考えている方は、ビットコインだけでなくアルトコインにも目を向ければチャンスが広がりますし、分散投資することでリスクヘッジにもなりますので、オススメです。
また、ビットコインがビックカメラで決済手段として使えるようになるなど、仮想通貨は投資対象から実用的な通貨へと移り変わる過渡期に差し掛かっています。
今後、ビットコインをはじめとする仮想通貨の世界がより広がっていくのかどうか、2017年は節目の年となりそうです。
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