ビットコインの今後! 将来性はどうなの?

用語集 ビットコイン

日本ではマウントゴックス事件の影響もあって、ビットコインについてよく知らないままに悪いイメージを持っている人も少なくありませんでした。

最近ではビットコインをはじめとする仮想通貨の概念も徐々に浸透しつつあり、興味のある人も増えてきています。ただ、それはあくまでも「投資対象として」であり、本来の通貨としての役割を担うようになるには至っていません。

では、そんなビットコインに未来はあるのか? 仮想通貨が抱える課題を確認しながら、将来性について書いていきます。

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ビットコインのこれまで

まず、ビットコインの今後を考える前に、これまでの歴史を振り返ってみましょう。

ビットコインの仕組みが書かれた論文(ホワイトペーパー)がサトシ・ナカモト氏によって公開されたのが2008年10月31日のこと。

翌2009年に初めてのビットコインのトレードが行われました。同年、為替レートが公開されることとなり、この時のレートが「1ドル=1,309.03BTC」。

2010年には「ビットコインでピザを買う」という商取引が行われ、通貨としての地位を高めていきます。さらにその半年後には時価総額100万ドルを突破。

これを受けて2012年にはビジネス界で活用方法を巡って様々なアイデアが出されるようになります。成長を続けるビットコインは2013年には時価総額100億ドル突破。

その後、オンライン決済サービスを取り扱うpaypalがビットコインでの決済を可能とするなど、通貨としての可能性をさらに広げました。

日本でも、2011年には1BTC=100円にも届かなかったビットコインですが、2017年3月現在では1BTC=120,000円を超えるなど、現在でも高騰を続けています。

 

ビットコインはまだ高騰する!?

では、この高騰はまだ続くのでしょうか? 将来のことは神にしかわかりませんが、少なくともその可能性を信じているエコノミストやマネージャーが多くいることは確かです。

これまでのビットコインの値動きを見ると、世界各国に経済危機が訪れると高騰するという傾向が見えます。

例えば、ギリシャで金融危機が起きた際には、自国の法定通貨の暴落や銀行から出金できなくなることを避けるため、資産をビットコインに置き換える人が目立ちました。

これは法定通貨の信用が下がったことで相対的に仮想通貨の信用が上がったことにより起きたもの。

欧州をはじめ、経済的に安定していない国は少なからずありますので、そうした経済危機をきっかけとしてビットコインが高騰していく可能性は十分にあります。

もちろん、そうしたファクトだけでなく、ビットコインを通貨として実際の商取引に利用し始める人が多いほど、その価値も上がっていくと考えられます。
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広がりつつある可能性

ビットコインの最大の特徴は、P2P(peer to peer=利用者同士が取引をすること)にあります。

法定通貨では送金にしても振込にしても、銀行などの金融機関に仲介してもらう必要があるため、どうしてもコスト(手数料)がかかります。

ビットコインの場合、このコストを極端に抑えることができるため、個人の決済手段としてよりも、むしろ大きな金額を動かすBtoBの利用の方がそのメリットを多く享受できることになります。

実際に、海外ではそうした仕組みを強固に構築するようなビジネスを狙ってスタートアップする起業家も増加しています。

ただの投資対象から、優れた決済機能を持つ法定通貨として、ビットコインを利用していこうとする動きは日本でも盛んとなっています。

 

ビットコインに明日はあるのか?

一方では、仮想通貨の仕組みに危機感を持った日本の銀行には、自らその仕組みを取り込んでいこうと目論んでいるところもあります。

例えば、三菱東京UFJ銀行は独自の仮想通貨として「MUFGコイン」を2017年中に発行する方針ですし、みずほフィナンシャルグループも既に仮想通貨の実証実験に着手しています。

こうした取り組みが実を結べば、日本国内ではビットコインの通貨としての魅力は半減してしまいます。

銀行という中央管理体制の通貨が求められているのか、ビットコインをはじめとする仮想通貨の「利用者全員が管理する」通貨が求められているのか。答えはそう遠くないうちに出るでしょう。

 

まとめ

今はまだ「ビットコインはメジャーにはなりえない」と考えている方が多いかもしれませんが、ビットコインの優れた仕組みは世界中で認められており、さらに日々進化をしています。

いまや1人に1台が当たり前となった携帯電話のように、技術革新の波はあっという間に世間をさらっていきます。

少なくとも近い将来のことを考える上で、ビットコインが無視できない存在であることは確かですので、積極的に知識を蓄えておきましょう。

 

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