仮想通貨のパイオニアであるビットコイン。ブロックチェーンという技術を利用していることと、デジタルな存在であることが特徴です。
円やドルなどの法定通貨とは違い「現物」がないので、紙幣や貨幣に慣れている多くの方は初めのうち違和感を感じることでしょう。では、ビットコインを現物として手に取れる形にする方法はないのでしょうか?
例えば円はATMを利用すれば、口座に入っているお金を現物として引き出すことができます。同じようなことは、ビットコインではできないのでしょうか?
本記事では、これらの疑問について答えていきます。
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ビットコインは現物化できる?
実際に、ビットコインを現物化する方法はあります。これについて理解するためには「ウォレット」の考え方を理解しておかなければなりません。
詳細は別記事でも紹介していますが、ウォレットとはつまり財布のことで、ここではビットコインを保管する手段のことを指します。
ウォレットにはオンライン型とオフライン型があります。ビットコイン取引所でアカウントを作ると、そのサーバー上にウォレットが作成され、ビットコインを購入するとそこに保管されます。これがオンライン型ウォレットのひとつです。
一方でオフライン型ウォレットとは、ネットワークに接続されていないものにビットコインを保管すること。ハードディスクなどにビットコインのデータを移し、ネットワークから切断すればオフライン型ウォレットとなります。
このオフライン型のウォレットのひとつに「ペーパーウォレット」というものがあります。ペーパーウォレットとは、ビットコインの公開アドレスと秘密鍵が書かれた紙のこと。
お札のようにそのまま店で使用することはできませんが、ビットコインを現物化して持っておきたいという方は、この方法を利用しましょう。
ビットコインを日本円に換金するには?
続いては、すでに持っているビットコインを日本円に換金する方法を紹介していきます。こちらは簡単で、ビットコイン取引所を利用することで可能です。
「bitFlyer」など、ビットコイン取引所の口座を通じてビットコインを売って日本円にし、それを銀行口座に出勤すれば換金完了です。
中には、この作業を面倒だと感じる人もいることでしょう。確かに日本円のようにATMで引き出すことができれば便利。実際に海外ではビットコインを購入したり売却したりすることのできるビットコインATMが存在します。
日本にも2014年に「ロボコイン」と呼ばれるATMが導入されましたが、あまり数を増やすことができずにサービスを終了してしまいました。2017年現在、ATMのようなサービスとしては、ビットコイン取引所「Zaif」を運営するテックビューロ社の「スマートATM」があります。
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どこにある?ビットコインATM
スマートATMは登録手続き不要で、直接ビットコインを購入できるサービスです。
機器そのものがあるわけではなく、「ATMユーザー」と呼ばれる個人ユーザーから「スマートATMシステム」を利用して対面販売で購入する仕組み。一般的な「ATM」の概念からは少し離れてしまいますが、取引所のホームページから購入するのとは違い、本人確認等の必要がないので気軽にビットコインを持つことができます。
スマートATMはZaifのホームページ上から検索することができますので、気になる方はアクセスしてみてください。
ただし、この方法ではビットコインを日本円に換金するためには「ATMユーザー」にならなければならないので、少々手間がかかってしまいます。
欲しい人を自分で探して、直接売る方法も
上記の「スマートATM」は、ビットコインを販売する「ユーザー」と購入希望者の直接取引をサポートものですが、こうしたサービスを利用せず、自らビットコインを売りたい人を探して取引することも可能です。
まだまだビットコインは成長途中の通貨のため、おおっぴらに「買いたい」とアピールしているような人はなかなか見つかりませんが(そうした人は取引所を利用しがち)、仮想通貨に関心のある人が集まる場所にいけば、取引を持ちかけられることもあります。
ビットコインに注目する人が集まるイベントとして、ミートアップと呼ばれるものがあります。海外で主流なものですが、日本国内でもいくつか主催団体がありますので、気になる方は検索してみてください。
まとめ
2017年現在、実用的なビットコインATM(機器)は国内に存在しないので、やはりスピーディに換金するにはビットコイン取引所を利用するのが現実的です。
「ビットコインを積極的に活用していきたい」と考えている方は、他記事も参考にしながら、まずは取引所のアカウントを作るところからスタートしましょう。
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